2019/07/07 投稿

メンタル不調者に対する4つのケア

産業医の現場感覚としては数年前に比べメンタル不調者はずいぶん減りました。
しかしまだまだ企業によっては多いなと感じておられるところもあると思います。

今回はメンタル不調者に対する4つのケアというものを説明します

 

1つ目はセルフケアです。

自分自身で自分のストレスに対するケアをすることで
「ストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解」といった知識面
「ストレスへの気づき」これは知識だけでなく、ストレスチェックなども活用できます

これらに基づいてストレスの対処という実践を行っていくのですが、研修等を受けないと難しい部分もあります。

厚生労働省からe-learningのプログラムも出ており参考になります
http://kokoro.mhlw.go.jp/e-learning/selfcare/

 

2つ目はラインケアです。

上司が部下に対してケアを行っていくことで、これも意識してやらない限りできません。
部下の様子に日ごろから目を配る。
配慮されているというだけで楽になる部下も多いのです。
そして部下の相談に乗るということ。
これにも独特のこつがあります。
研修では2人一組になって練習してもらうことが多いのですが、これも厚生労働省からe-learningが出ており上司となったら一度受講しておくべきだと思います。
http://kokoro.mhlw.go.jp/e-learning/linecare/

 

ここまでは従業員みんなが知っておくべきケアでした。
これ以降は専門スタッフによるケアになります。

 

3つ目は事業場内産業保健スタッフ等によるケアです。
例えば産業医ですが、産業医も小さい事業場だと月1回しか来ないことも多くそれだけでは不十分であることが多いです。
もし保健師さんがいるのであれば保健師、そうでなければ衛生管理者がメインとなって人事担当者等の力を借りながらケアしていくのが望ましいと思います

 

4つ目は事業場外専門家によるケアで、専門機関への相談等になります。
相談先への紹介や連携、また従業員に対する外部相談窓口の周知などが産業保健スタッフの役割となります。
産業保健スタッフは日ごろからこういった知識をアップデートしておく必要があります。

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