2018/09/09 投稿

インフルエンザと予防接種について

インフルエンザは9月の後半頃から少しづつ患者が出始め、一般的には年末年始頃にピークをむかえるよく知られた病気です。

インフルエンザウイルスというウイルスが引き起こす、広い意味で風邪の一種です。
ただ普通の風邪と違うのは症状が強いところです。
通常強い寒気を伴う発熱で始まり、体温は40度近くに達することもあります。また関節痛や筋肉痛なども強いのが特徴です。

学校においては出席制限がかかり、解熱してから48時間かつ発症してから120時間経たないと出席してはいけません。
会社での就業に関しては一般的にそのような法令はないのですが、社内規則やマニュアルで決めておくべきだと思います。
というのもインフルエンザは他人に移しますし症状が重くさらには重症化しやすいため会社内で流行したとき、本人や職場に与えるダメージが大きいからです。
その場合発症してから丸5日、解熱しても丸2日たたないと就業できないのを原則とするというように書くところが多いようです。
なお治った証明をわざわざ取らせる必要はありません。

予防接種についてもまとめておきます。
インフルエンザの場合、効果は非常に強いものではありません。
接種しないと100人中10人がインフルエンザにかかるところ、接種すると5人に減る、くらいのイメージでとらえてください。
予防接種は打ってすぐ効果が出るものではなく、2週間から4週間かかります。
流行開始を12月とすると11月には接種しておいたほうが良いと考えられます。
会社全体でまとめて打つのをお勧めしております。
近所のクリニックや会社の産業医等に相談頂くと出張して接種してくれることが多いのでお勧めです。それまでの手続きや日程調整、社内周知を考えると9月中には予定を立てはじめることを強くお勧めします。

なお治療に関しては、健康な成人の場合何も治療しなくても免疫の力で自然に治ります。
ただ今は抗ウイルス薬(タミフル、リレンザなど)を処方する先生も多いです。
これを使うと病気の期間も短くなるので個人的にはお勧めしております。

産業医をお探しの方は お気軽にお問い合わせ ください。
今なら「介護と仕事の両立を支援するガイドブック」を無料でプレゼント!