産業医による職場講演で衛生教育を
繰り返しになりますが産業保健の柱は3つです。
- 1つは作業環境管理:産業する場所の有害物質や気温などを管理することです
- 2つは作業管理:作業そのものの態勢や体にかかる負担などを管理して害を防ぐことです
- 3つ目は健康管理:健康診断などで実際に本人たちの害になっていないかを測定すして管理することです
このほかに衛生教育というのがあります。
これは仕事が体に対して有害であることを防ぐため、あるいは職場外でも健康を守るため、さらには直接健康と関係ないハラスメント等についても主に産業医が医学的立場から社員に教育を行うことです。
私自身はこの健康教育は好きで、対象は様々ですが月1回程度この衛生教育を行っています。
最近行った例で言うと健康診断の見方、職場での熱中症やその対策、メンタル不調の4つのケア、受動喫煙防止法と東京都の条例、その進め方、食中毒の防止法、プレゼンテイーズムとアブセンテイーズム等々です。
やり方には大きく二つあって、希望者ないし一斉に集めて30分~1時間程度の講演をやる方法、これは利点としては全員に直接話しかけられるのですが多くの人を長時間拘束するためコストがものすごくかかります。
例えば100人相手に1時間講演すると100時間・人ですから1時間当たりのコストを3000円と見積もっても講師謝礼のほかに30万円の見えないコストがかかります。
新入社員研修や管理職研修の一部として組み込めるのであればこの方法を勧めています。
もう一つの方法は衛生委員会などで資料を配りながら15分程度話してもらい、あとは朝礼で軽く触れてもらって資料は全員に配布で済ませること。
これだと隙間時間の有効利用にもなるので割と楽ですが、ただ効果に関してはやや薄いかもしれません。両方の方法を併用する手段もあります。
御社の産業医に相談されるといいと思います。
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