2019/02/17 投稿

日本で最も古い“過労死”

長時間残業が脳や心臓の疾患を引き起こし、過労死につながるのは今ではよく知られたことです。「過労死」という言葉自体1980~90年代に広がった言葉です。

ではわが国で記録に残る最も古い過労死認定は何でしょうか。

おそらく1948年、まだ戦後間もないころに起きたのが最初といわれています。

食糧輸送船が難破し、2500袋の小麦粉が海岸に打ち上げられたため54歳になる食糧営団配給所長が現場に急行しました。
彼は警防団を指揮し、午後2時より夜半まで自ら海中に入って緊急水揚げを施行、当日は近所の民家に宿泊しました。
翌日も作業に追われ14時頃気分不快を訴え、脳溢血にて10日後に死亡しました。

精神的肉体的に過度の労働に服したため一時的に血圧が上昇し、脳出血の原因になったと考えられています。

ここまでではなくとも同様にハードな作業をする方は、特に肉体労働の現場には多くいらっしゃいますし、治療を受けていない方も多いです。

現場の健康管理スタッフ・衛生管理者・保健師・産業医等はここの健康管理にも十分に目を配ることが大事です。

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