2018/11/04 投稿

復職は無理せずリワーク施設も選択肢に

皆さんリワークプログラムあるいはリワーク施設について聞いたことがありますか。

メンタルの問題等を抱えて休職したかたの復職は上手にやらないとなかなかうまくいかないことが多いです。
というのも、混雑した電車に乗ること、定時に会社につくこと、退職時間までに机についていることといったことは実は極めてストレスになるのです。
病気の状態が落ち着いたからといっていきなり復職すると業務内容によらずそれだけでメンタルの不調が再燃することがあります。

こうなってしまうと、従業員は「やはり俺はだめだな」といった否定的な感情が生まれやすく病気が長引く原因ともなります。
そこで行われるのがリワークです。

決まった時間に施設へ通うことが通勤の訓練となり、仕事を想定したオフィスワーク、軽作業、また復職後の再度のメンタル不調を防ぐための教育や心理療法、振り返り等も行われます。
主に公的な施設(各都道府県に1個以上あります)で行われるタイプのものと医療機関に付属しているタイプのものがあります。
医療機関に付属しているタイプのものにも主治医をその医療機関に変更しなければいけない主義で運営されているところと、そうでないところがあります。
それぞれ特徴があるのですが、医療機関が行っているリワークのほうが密度も濃く比較的お勧めできると筆者は考えています。

メンタルの問題で休職した方の中には、最初から「治ったのだからバリバリ働こう」と考えている方がおられます。
筆者の場合、初回は本人の意思を尊重しますがすぐに二回目の休職をされるような方に関しては、主治医と連絡を取ったうえでリワークプログラムの利用を強くお勧めしております。
実際通われた方の感想としては、初回の復職は無理していたことがよくわかったというものが多いです。

公的リワークについては
全国の施設|独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構

私的リワークについては
日本うつ病リワーク協会

を参考にしています。

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