夏の時期に特に注意すべき食中毒
食中毒とは、食品による胃腸炎などの総称です。
大きく分けて
- ①細菌によるもの
- ②ウイルスによるもの
- ③寄生虫によるもの
- ④毒キノコなどの毒素によるもの
があります。
食中毒は年中発生しています。
暑い時期に起きるイメージを持たれる方も多いかと思いますが、夏場には①の細菌性食中毒が増えるので、おそらくその印象が強いのだと思います。
ちなみに冬場に話題になるノロウイルスによる嘔吐下痢症は②のウイルス性食中毒です。
さて、夏の時期に特に注意すべき①細菌性食中毒には、大きく分けて感染型と毒素型があります。
感染型は食品内に存在する細菌が体内で増えることにより発症します。
死亡例も出る大腸菌O157などがこれに分類されます。
一方、毒素型は細菌が繁殖し毒素が蔓延した食品を食べることによって発生します。
手に切り傷がある人により調理された料理が原因となる黄色ブドウ球菌がその例です。
その他、カンピロバクター、サルモネラ、ウェルシュ菌、ボツリヌスなども、細菌型食中毒の仲間です。
これらの細菌の中には加熱によって死なないものもありますし、毒素型の場合すでに存在している毒素を除去することはできません。
ですので食中毒の予防は、
- 危険な食品を避けること、
- 危険な状況に食品を置かないこと、
の2点が大切になります。
家庭では、「新鮮な食品を利用する、手洗いの励行、十分な調理と過熱、器具の洗浄と乾燥」などが言われていることは皆さんもご存じのことでしょう。
職場でも気を付けることがあります。
まず、飲料はなるべく早く飲み切る、できれば冷蔵庫に保管する、というのが大切です。
また、軽食を取りながらのミーティングなども、食品をなるべく室温に放置しない、残ったものは「怪しい」と思ったら廃棄する、といった心掛けが大切になります。
冷蔵庫の中もチェックが必要です。
個人的な飲食物には必ず記名し本人の責任で管理し、だれのいつからあるのか不明な飲食物は廃棄するよう心がけましょう。
できれば定期的に冷蔵庫をチェックする担当を決めると安心です。
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