2018/05/27 投稿

健康診断でみるべきポイント(肝機能)

今回は肝臓の検査結果についてです。

GOT、GPT(あるいはAST,ALT)といわれている数字や、γGTPと言われている数字が肝臓の状態をチェックするための数字です。
GOT,GPTが高いという事は今まさに肝臓が壊れ続けているということを意味しています。ただ肝臓は自己修復能力が極めて高い臓器なので、皮膚の傷が治るように壊れた肝臓も治りつづけてバランスを取っているのです。
GOT、GPTが高い原因も色々ありますが、比較的多いのは次の3つです。これからそれを説明します。

一つ目は酒の飲みすぎです。ただこれは世間で思われているより数は少なく、よほどの大酒家だけです

二つ目はウイルスによる肝炎です。特に慢性B型肝炎、慢性C型肝炎と言われる病気が重要です。というのもこれらの肝炎を持っている方々は肝臓がんになる危険が極めて高く、治療が必要であるからです。しかもこれらの肝炎にかかっていながら自分では気づいていない方が日本中で数十万人はいると考えられています。GOT、GPTが高い人は酒のせいだと軽く考えず一度は内科や消化器内科を受診するべきです。

三つ目で、一番多いのは栄養過多による脂肪肝、つまり食べ過ぎ太りすぎです。脂分を取らずとも、余計な糖分やエネルギーはすべて体内で脂肪に変換され皮下や肝臓に脂肪として蓄えられるのです。以前はこの状態はさほど大きな健康問題にならないと思われていたのですが最近になって実はきちんと治療する必要があることがわかってきました。脂肪肝の方のうち一部は、肝硬変や肝臓がんといった命に関わる状態に進行することがわかってきました。治療としてはカロリー制限と運動が極めて重要です。

一方γGTPが高い人の多くは飲酒が原因です。飲酒の適量は一日日本酒なら一合、ワインならグラス一杯、ビールなら350㎖程度と言われています。これを越して飲む方でγGTPが高い方は是非禁酒をおすすめします

GOT,GPT,γGTPいずれもここにあげられた状態だけではなく様々な病気がありえますので高値を指摘された方には医療機関を一度受診してもらうことが必要と考えられます。

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